2008年10月10日金曜日

G7前夜

G7前夜

昨晩ニュースをザッピングしてテレビを見ていたらたら、面白いコメントに出くわした。
日本テレビ ZEROメーンキャスター村尾信尚氏
「今回の世界不況は、アメリカの住宅バブルが根本・・・早期に日本のような公的資金注入を!」と・・・??
官僚時代のことも良いながら、熱弁を?

かたや、黒田前財務次官(アジア投資銀行 総裁)のコメント
「今回の世界的不況は、証券化商品による世界的な金融不況」と

流石に同じ大蔵省出身者でも、言うことが月とスッポン。
確かに住宅バブルの崩壊だが、それだけならアメリカ1国だけの国内事情に近い。
皆さんもお分かりだろうが、今回は黒田氏の言うことが的を得ている。
根本は、証券化による合成商品のデフォルトだ。ただの金融商品ではなく、色々な形に変えてしまって
元が分からない状態で、販売され流通したため、どこで何が起こるか分からない丈太。
全ての人が、疑心暗鬼だからだ。
外貨準備高の多い中国や産油国が、自国の外貨準備にこの商品が組み込まれている。

原因が単純でないから、いつまで続くか解らないのに
「アメリカがくしゃみすれば、各国が風邪を引く」的な単純な話ではないはずだ。
なのに、全国ネットのキャスターがこの程度のことしか言えないのは?情けない・・・
まあ、三重県知事選に落ちたのも納得できる。

明日に控えて、全体におとなしい。
ドル円は、101円半ばまで円が売られたが、さてさて明日はどうなるか?
再度米ドルの修正高になるか?ここに絞られてきた感じだ。
ユーロ/ドル 昨日は変動率がプラスに・・・
そしてオセアニア通貨は、一方に進むと止まらない習性があるのでご注意を
明日より、週明けの方が恐ろしい。