2009年7月10日金曜日

通貨危機が今後1年に発生する可能性・・・ジム・ロジャーズ









昨夜の急落、円は全ての通貨に対して強かった。
恐らく、昨日の底値でPC(プライマリーサイクル)が終了した可能性が高くなった。

しかし、以前から書いていた想定ボトム91.40に非常に近い線まで行ったことを考慮すると
PCが終了したと考えられる。
まだ、今日(9日相場)まで重要変化日は続いているため、断定は避けておく。

さて、今後どうなるか?
これが一番の問題だ。
かなり先の話から始めると、現在ドル円16.5年サイクルのボトムに向かっている。
目標は1995年につけた 79.75をトライという形だが・・・
ではいつになるか?

レイモンド・メリマン氏は、早ければ今月~となっているが・・・
範囲が余りに広すぎる。
オーブ(誤差)=1/6 ・・・
16.5年の±16.6%・・・余りに広い

過去さかのぼると、サイクルのトップからボトムまでの間隔に35ヶ月という数字が出てくる。
部分的に17ヶ月もあるが、17ヶ月は既に過ぎている。
この点を考慮に入れると、2007年6月22日から起算して・・・
来年2010年6月ボトムと言うことになる。

約1年後の話だが・・・
この間に約2回のPCがあり、2度目のPCで16.5年サイクルが終了する計算となる。

ファンダメンタル的だが
世界経済、二番底に陥るリスク=エコノミスト・ルービニ氏 2009年 06月 23日
今回の危機を予見したルービニ教授が語っていたが、今日・・

��月9日(ブルームバーグ):著名投資家のジム・ロジャーズ氏は 9日、「通貨危機」が今後1年に発生する可能性があると述べた。

ロジャーズ氏はこの日シンガポールで開かれた会合で、「現在、世界中のすべての通貨が疑わしく、多くに傷がある」と述べ、「今後1、 2年のある時期に通貨危機が発生するだろう」と予想した。

まあ、この二人が言うことは説得力がある。
ソロス氏も、「最悪期は脱した」と語っているが、景気回復とは一言も言っていない。
やはり、指標発表の数字に踊らされたマスコミが「景気回復基調・・・」や「出口戦略」など
少々先走った形に水を差した感じがする。
ソロス氏の「市場は常に間違っている」・・・痛感する言葉だ。

いずれにしても、下落相場からのリバウンドは必ずある。
ショートの深追いは禁物だ。