2009年3月5日木曜日

経済危機、世界を揺るがす  〜1929年「暗黒の木曜日」はなぜ起きたのか〜

今夜のNHK「その時歴史が動いた」をご覧になっただろうか?

経済危機、世界を揺るがす  ~1929年「暗黒の木曜日」はなぜ起きたのか~
1929の世界恐慌の事が、コンパクトにまとめられた非常によい番組だった。
1929の「暗黒の木曜日」に至までがかなり細かく説明されていた。

単純に言って、日本の土地バブル以降の世情や出来事に酷似した点が余りに多い。
図解をすると

shinichiro beckのFX奮戦記

思い当たることが多い。
前回の恐慌とうり二つの感じがする。

まだ再放送もあるので、一度ご覧頂きたい。

番組では、こんな事は説明していないが、ジョージ・ソロス氏は自書の中で再三「歴史を知らない者は愚か者だ」と書いている。
また「歴史から学ぶべき物は多い」と、投資をする者に歴史を知る必要性を説いている。

今回の恐慌は余りに酷似しすぎて怖いくらいだ。

歴史は繰り返す・・・
覇権国も100年~120年程度で移り変わっている。
この数百年で見ても
「チューリップ狂時代のオランダ」~「大航海時代のスペイン」~「近代工業の発展の大英帝国」~「金融立国のアメリカ」
と1600年代から覇権国は移動をし続けている。
最後は投機資金が流入してバブル崩壊に繋がり、弱体化し次の覇権国にバトンタッチしてきた。

私が、周期的なことが好きなのも事実だが、歴史を見る限り同じ事の繰り返しをするのが人間の常であると思っている。
ジョージ・ソロス氏の「回帰性」は常に人間は間違い、その中で歪みが生まれる。歪みは必ず修正され、また新たに歪みを作って行く。
この繰り返しだとジョージ・ソロス氏は言う。

行き過ぎの相場は、必ず元に戻ルだろう。
今は、ドルが高くなり過ぎではないだろうか?最近そう疑問に思う。今日も99円台に上げている。ユーロドルも同様だ。
どこかで、底打ちしてまた戻すだろう。

明日は、大きな金利発表。週末の米国指標より明日の方が動きそうだ。
なぜなら、金利の予想が大きく離れ、市場のコンセンサスがない。
明日は荒れそうだ。