2009年2月24日火曜日

レバレッジ規制



外国為替証拠金取引(FX)業者などが加入する金融先物取引業協会が、FX取引の自主ルールの策定に向けた調整に入っている。
金融庁が業者に対し顧客資産の全額信託を義務付ける方針を固めたのに続き、業界としてもFX取引の健全化に乗り出す。
早ければ、春にも自主規制がかかるかもしれない。

今回の規制はレバレッジ規制・・・顧客資産を適切に保護することを目的に、レバレッジを50倍前後に抑える事が検討されているようだ。
昨年以降、大きく投資家が増えてしまったFX・・・
投資家保護が目的のようである。

打撃を受けそうな人もいる・・・
何が関係しているかというと、スキャルピング取引・・・
スキャルピングは、10銭とか小さい動きで利益を得ることを目的とした取引。
低スプレッド+高レバレッジで、一瞬の動きで利益を得ようとしている人が規制を直撃してしまいそうだ。

話しは少し変わるが・・・
通常、インターバンク市場(世界各国の銀行による為替取引)では、ドル円でのスプレッドは、おおよそ1.5銭から2銭程度。
最近多い、ドル円のスプレッドを1銭や0.5銭に固定するFX会社が出現している。
つまりは、卸値よいも安い価格で売買できると言うこと?
なぜそんなことが出来るか?

私たちは、通常直接インターバンク市場と取引していないからだ。
FX会社のリアルタイムボードに表示されている価格は、FX会社と顧客との間での相対取引(顧客とFX会社 1対1での取引)での価格。
通常、実際の国際市場の価格とは違う価格が提示されていることになる。
相対取引は、当事者間さえ了解すれば取引は成立する。

個人投資家は、スプレッドがゼロに近ければ近いほど嬉しい。
それは誰しもが感じるところだろう。

個人的には、ギャンブル的に取引しようが、しっかり相場を読みながら取引しようが、個人の裁量だと思っている。
同様に、レバレッジにも同じ事が言える。

今回の規制・・・急に投資意欲が冷え込んで、FX会社が倒産・・・って事になる方が気になる。
規制前に、 資産分別管理の義務化からではないだろうか・・・

今夜もドル円は堅調・・・
96円台は時間の問題だとは思うが、リバウンドの下限に差し掛けている。
安全を見るには、96~97円当たりで一部利食い。
指し値で、98円台で入れておくと言う戦法だろうか・・・

昨日、ユーロドルが1.3近くまで上げてきた。
美味しいリバウンドだった。
来週に向けて、ユーロドルは下落する・・・そいう読みだ。


外為