2009年10月29日木曜日

歴史は「べき乗則」で動く



少し雲行きが怪しい感じだ。
ユーロドルはどうやら25日線を割り込んだことにより、ピークアウトしたようだ。
フィボナッチリトレースメントでも、ほぼピッタリ手前だったこともあり
ピークは過ぎたと判断している。
ドル円だが、ジワジワ下げだが・・・いい押し目を着けている感じに見える。

ファンダメンタル的にはこの様な解釈がされている。
先週金曜日のウォールストリートジャーナル紙の「FRBの出口戦略」という記事が発端とされている。
債権の買い取りを終了するという記事内容だ・・・
これにより、ユーロドルの売りに火が付いた途端、上昇から始まったNY株が反転
原油、金、が一気に売られ始め、更にユーロドルが売られ・・・
結果的にドルが他通貨も含め一気に買われ始めたという内容だ。

ドル円は、一時92円半ばまでヘッジファンド等から円が売り込まれた。
これに対して、日本企業の実需によって押し戻されているというのが現状のようだ。

さて・・・
では何故だろう・・・
ユーロが一気に売り込まれる理由とは・・・
殆ど理由らしき理由は見つからない。
米国は貿易赤字がドル安によって改善している。
米国政府からはWelcomeなドル安だ、株価も順調に上昇している。
今週に入って米経済指標も発表されているが、悪い物も少ない状態だ。
全く持って理由らしき物が見つからない。
ファンダメンタル分析は、こういう変化に弱い・・・。

ではテクニカルかというと?
金曜日終値でストキャスティクスなとは、注意が必要な感じではあったが
ユーロドルが急反転には全く見えない状態だ。
個人的にタイムサイクルに目を向け始めたのは、この様な反転を読めないことから始まっている。
反転が開始するのは、理由もなく・・・これが私の考え方だ。

さて、今日のタイトル"歴史は「べき乗則」で動く"だが「大倉たかし」氏の推薦本だ。
売り切れが続いていたため、日曜日に手元に届いたばかりだ。
ほぼ読み終えた状態だ。
内容は、地震も山火事も市場の暴落も理由など何もない・・・そう言う内容だ。
簡単に言うと「臨界点」に達した物は、一気に崩壊する運命にある。
そこには、地震などの周期も関係ない。
全ての事柄はある一定度で存在するということだ。
大富豪と中流層と貧乏人の比率、大都市と中都市と小都市の比率
山火事が発生した場合の焼失面積の度合い、ジャガイモを壁にぶつけて出来た破片の大小の数・・・
全てを物理的に解釈すると、大小の数は「べき乗則」で説明が付くと言うことだ。

全ては予測不可能・・・そう言う結論になっていく。
内容的にはかなり面白い。
またそこから出てきた考え方が「フラクタル理論」になっていく。
私もまだまだ勉強不足だが、少し勉強してみる価値があると思っている。

参考
フラクタル byWiki
フラクタル理論