2009年1月20日火曜日

新大統領誕生後の行方

今夜、米新大統領が就任する。

期待だけが大きく膨らむ中、どんな具体策が出てくるのだろう。

現状では、期待感からドル優勢の感じはある。

しかし、現状では何も政策を行ったわけではない。

実体経済が回復する兆しすらない。



今年の予測として、住信基礎研究所の「伊藤洋一」氏は

米国

当面、金融市場は不安定な要素が多い。

実体経済はまだまだこれからと言った状態だ。

米国が少し明るい兆しが出る兆候として

・住宅市場が下落局面から、割安感(但し、地域差がかなりあるだろう)が出てきた時。

・米国の消費(消費者信頼感指数など)指数が横ばいまたは微増すること。

・早けれが、今年後半からこの兆しが出て、一時期回復局面が見られるかもしれない。


欧州

通貨としてのユーロは統一されているが、経済政策に関しては、各国ごとの対応(米国のような連邦政府がない)になり、実態経済はまだ悪化する可能性が高く、不況は長引くだろう。


中国

8%成長を掲げているが、雲行きが怪しい。

但し、オリンピックのようなビックイベントを成功させた実績から、一丸となった場合には期待出来る。


インド

中国に比べ、資本主義国と言うこともあり、全体として寛容な国だ。

意外と。6~7%の経済成長をする可能性は高い。


私も米国系金融機関の知り合いから聞いたのだが、中国よりインドが面白いと・・・


19日、香港で開かれたアジア金融 フォーラムでの講演でジム・ロジャーズ氏はこう語った。

「私ならドルについて懸念するだろうし、実際に懸念している。米国はドルを増刷している。米国はたとえそれがドル相場を破滅させることになっても、 景気回復のために可能なことであれば何でもするだろう」

「国債を保有している投資家は大きな間違いを犯している。国債投資はひ どい結果に終わるだろう。すべての国債を売却することを勧める」

「もうけたいのであれば、原材料や一部の商品、中国株を買うことだ。私 は決して中国株を売らなかった。農業関連銘柄や電力株を買うべきだ。投資す べき対象は中国株と円、商品だ」

とブルームバーグが伝えている。


また、同じ席上でで「ミスター円」こと榊原英資 氏は

「世界経済の後退は、今後2~5年掛かるだろう」と語っている。


英国は金融不安が後を絶たない。

ロイヤル・スコットランド・バンク(RSB)は過去最大の赤字に転落、直ぐさま政府が公的資金注入をしている。

S&Pはスペインのソブリン債を格下げ・・・

ユーロ圏のGDPは、大幅に下方修正・・・前年比-1.9%とユーロ始まって以来のマイナス成長に・・・


野村證券金融研究所 経済調査部 木内氏はWBSで

欧州は、証券市場より銀行が発達している。

破綻寸前のアイスランドはGDPの11倍。スイスもGDPの8倍もの金融機関の規模だ。

銀行が傾けば、国でも救えない事態になる。

特に、企業や東欧・ロシアへの貸し出しが多い。貸し出しに際し、オイルマネーが後押ししていた。

欧州はこれから銀行問題が深刻化し、来年以降まで長引くだろう。


前金融庁長官五味氏も

金融危機の現在の状況は、まだ2~3合目で闇の中。

回復には時間が掛かるとしている。



株式市場は、3月危機説や、一部政治家筋は5月危機説(日本)という話も知人から聞いた。
まだまだ、先は暗い感じだ・・・・

この文章は、昨晩書いた。

実は今日は新年会。

帰ってから就任式が見られるだろうか??



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