円の実欲が本来のポジションより安価に放置されてるという話はよくある。
、モルガン・スタンレー証券 日本担当チーフアナリスト・マネージングディレクター(株式調査部長)ロバート・アラン・フェルドマン氏は、以前からドル/円=80円台以上の実力があると言っていた。
私は、彼の考え方は非常に好きである。最近著書も出しているので、よければ読んでいただきたい。

先週、面白い記事が出ていた。
日経新聞が「急騰円相場は「実力」を反映?」というタイトルで
購買力平価を考えると、1ドル=90円90銭 ユーロ/円=103.83円
プラザ合意後の1986年を基準に計算をしている。
まあ、納得がいく感じがするが・・・
購買力平価は、物価が基準で考えられた指標の一つで、有名な物では「ビックマック指数」という物まである。
ビッグマックはほぼ全世界で同一品質のものが販売され、原材料費や店舗の光熱費、店員の労働賃金など、さまざまな要因を元に単価が決定されるため、総合的な購買力の比較に使われているケースがある。
これが、いきなり為替相場に影響するとは考えにくいが、ある意味不均衡は是正する方向に向かうことを考えれば、円高傾向はまだ続くと考えて良いかもしれない。
先週は、かなり上下に動いた。結果的には
1週間の値動きは
ドル/円 -0.038
ユーロ/円 -0.087
ユーロ/ドル -0.041
豪ドル/円 +0.205
ポンド/円 -0.592
10月の変動幅に比べれば、小さく感じられるが・・・
先週、日銀がプライムレートを引き下げた。公定歩合は0.3%。
住宅ローンを組んでいる方もいると思うが、これがすぐに金利には反映されない。
固定金利の場合、多分12月頃から反映されるが、変動金利はまだ下がらない。
短期プライムレートを基準とし、年2回利率の見直し科される。
4月1日を基準日として同年7月の約定返済分より新利率適用。
10月1日を基準日として翌年1月の約定返済分より新利率適用。
と言うことは、来年4月まで変動金利は変わらないことになる。
多少、下げ余地を残した日銀の金利決定会合。現状で考えれば下げることはあっても、上げることは当分難しいと思われる。
明日は、メリマンサイクルのレポートをお届けする予定だ。

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